屋久島と種子島の違い|台風の実績と航路を過去30年で比べる
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過去30年の接近実績と、島に着いてからの移動のしかたで比べます。
先に結論
過去30年の実績では、接近が多いと判定された日数は屋久島のほうが5日多い結果でした。2つの島は48kmしか離れていないため、台風の接近そのものはほぼ同じ条件です。
この2島で注意すべきなのは、どちらが安全かではありません。高速船が共通の航路網で運航されているため、両島を続けて回る旅程は同じ台風で両方の行程が同時に崩れます。
- 接近の実績 … 屋久島が5日多い
- 屋久島 … 空路・高速船・フェリーの3通り
- 種子島 … 空路・高速船・フェリー。屋久島と同じ航路網
接近実績を並べる
1996年から2025年までの30年分について、台風の中心が各地点から半径300km以内に入った日を数えたものです。共通の4月〜10月の214日を4段階に分けています。
「最多」と判定された日は屋久島が8日、種子島が8日でした。接近が最も多かった月は、屋久島が9月(49日)、種子島が8月(45日)でした。
| 行き先 | 最少 | 少 | 多 | 最多 | 接近日数(年間) |
|---|---|---|---|---|---|
| 屋久島 | 138日 | 46日 | 22日 | 8日 | 151日 |
| 種子島 | 142日 | 47日 | 17日 | 8日 | 140日 |
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片方を予備日にする組み方は働かない
屋久島と種子島を2泊3日で回る旅程はよく組まれますが、片方が荒れたらもう片方に移る、という切り替えは期待できません。48km の距離では同じ台風の影響圏に両方とも入ります。
高速船は屋久島と種子島を結ぶ共通の航路網で運航されており、波が高い日は両方の便が止まります。空路は鹿児島から別々に飛んでいますが、島に着いたあとの島間移動は船に依存します。
- 両島を回る … 予備日は旅程の後ろにまとめて取る
- 屋久島だけ … 山中の行程は着いても天候で中止になりうる
- 種子島だけ … ロケット打ち上げ自体が延期されることがある
4段階は接近した日数の多さを表すもので、台風1つあたりの影響の大きさを示すものではありません。
島の性格はまったく違う
台風の条件がほぼ同じでも、2つの島は地形が対照的です。屋久島は最高地点が1,936mあり、山が雨を降らせます。年間降水量は4,469mmで当サイトの20地域で最も多い値です。
種子島は最高地点が282mで、海側から見るとほとんど平らに見えます。年間降水量は2,540mmで、屋久島の6割ほどです。台風の接近実績はほぼ同じでも、雨で行程が潰れる日数は屋久島のほうが多くなります。
どちらを選んでも、時期のほうが効く
2つの差より、いつ行くかのほうが接近実績に大きく効きます。日程に融通がきくなら、行き先を選び直すより時期をずらすほうが確実です。
なお、これは過去30年の実績であり、特定の年の予想ではありません。