過去の実績で調べる、旅行先の台風リスク

この数字の作り方

当サイトが出している4段階(最少・少・多・最多)と接近日数が、どのデータからどう計算されているかを全部書きます。あわせて、出していない数字とその理由も書きます。

使っているデータ

すべて公的機関が公開している一次データです。当サイトが集計・加工したもので、各機関が作成・公表したものではありません。

台風の経路
気象庁 RSMC Tokyo-Typhoon Center ベストトラック(1996〜2025年)。台風が消滅した後に確定させた、最も精度の高い経路記録です
基準地点の座標
国内は気象庁アメダス観測地点一覧、海外は NOAA NCEI の観測地点台帳(空港を基準点にしています)
降水量
NOAA NCEI GSOM の月別値(1996〜2025年)
祝日
内閣府「国民の祝日について」

取得したファイルはハッシュ値で同一性を照合しており、同じ集計をいつでも再現できる状態にしています。

「接近」は半径300kmで数えています

台風の中心が基準地点から半径300km以内に入った暦日を、その日の接近日として数えています。気象庁が接近を定義するときの距離に合わせたものです。

数える対象は、強さが台風に達しているものだけです。熱帯低気圧の段階と、温帯低気圧に変わった後は数えていません。

経路の記録は世界標準時なので、日本時間に直してから日付に割り当てています。ここを飛ばすと日付が最大9時間ずれます。

  • 1つの台風が同じ日に何度その範囲に入っても、その日は1日と数えます
  • 基準地点は各ページ1か所です。気象庁が公表している地方単位の接近数は複数の観測地点をまとめた数字なので、当サイトの集計とは対象範囲が異なります

前後1日を含めて集計しています

1つの暦日だけを見ると、30年ぶん集めてもサンプルは30件です。たまたま数年当たっただけで大きな数字になり、数字が安定しません。

そこで、その日の前後1日(合計3日)をまとめて集計しています。分母は 30年 × 3日 = 90 です。

セルに出している接近日数は、この範囲で台風が接近していた延べ日数です。判定に使っている数字と画面に出している数字は同じものなので、数字と段階が食い違うことはありません。

日ごとの細かい上下に意味はありません

これは当サイトが自分で確かめたことなので、はっきり書いておきます。30年ぶんのデータを前半15年と後半15年に分け、同じ暦日の数字がどれくらい一致するかを調べました。

日ごとの細かい上下
相関 0.32。ほとんど一致しませんでした
前後10日で均した季節の傾向
相関 0.80。よく一致しました

前半で最も接近が多かった8日と、後半で最も多かった8日は1日も重なりませんでした。隣り合う日で段階が2つ違っていても、その差は偶然です。「この日を外す」という読み方はできません。一致するのは時期としての傾向のほうなので、週や月のまとまりで見てください。

4段階はこう決めています

分母が90で固定なので、区切りは実質的に接近日数の区切りになります。検算できるよう日数で書きます。

最少
接近が 2日以下
接近が 3〜6日
接近が 7〜10日
最多
接近が 11日以上

この区切りは20地域すべてで共通です。地域ごとに変えると地域どうしの比較ができなくなるためで、共通だからこそ「この島には最多の日が1日も無い」という比較が成り立ちます。

直近5年は、段階を上げる方向にだけ使います

直近5年(2021〜2025年)を別に集計して、30年の実績より明らかに多い日は段階を1つ上げ、カレンダーに矢印を付けています。

逆に「直近5年に記録が無いから段階を下げる」ことはしません。直近5年の分母は15しかなく、シーズンの4分の3の日で記録がゼロになります。記録が無いことは、少ないことの裏づけにはなりません。

段階を低く見せて外したときの影響が最も重いので、上げる方向にだけ補正しています。

雨の印は地点ごとの相対値です

月の見出しに付く雨の印は、その地点の年間降水量を12で割った値に対して、その月が1.2倍以上かどうかで決めています。

ミリメートルの共通基準を引いていないのは、年間降水量が地点によって数倍違うためです。共通基準にすると、雨の多い地点は1年中が雨季に、少ない地点は1年中が乾季になります。

台風の4段階を全地域共通にしているのとは逆の考え方ですが、接近日数は地点が違っても同じ日数として比べられるのに対し、降水量は気候帯が違うと比べる意味が薄れるためです。

観測所の記録が足りない地点では雨の印を出していません。黙って省略すると雨が少ないと読まれるため、該当するページにその旨を書いています。

出していない数字と、その理由

当サイトが意図的に出していないものがあります。

  • 特定の日について接近の確率(%)を示すことはできません。当サイトが持っているのは、過去に何日接近したかという記録だけです。
  • 欠航率を算出することはできません。実際に欠航するかどうかは空港の風速や視程、航空会社の判断で決まります。過去の欠航記録をまとめて取得する手段も公開されていません。
  • この先の天候について、当サイトは予報を行っていません。掲載しているのは、すべて過去に観測された記録の集計です。

「台風の確率」を探して来られた方には、確率ではなく過去に接近した日数という形でお示ししています。

更新について

台風の経路データは台風が消滅してから確定するため、集計は年単位で更新しています。

祝日は内閣府が公表した範囲までを反映しています。

各ページの更新日は、そのページに記載しています。

最終更新: